伊豆大島(東京都大島町)へ移住・引越したものの、各種情報がなかなか手に入らなくて悩んでいませんか?
たとえば大島町って何をがんばっている町なんだろう?、って気になっている方もいらっしゃるかもしれません。
自治体の予算を見ると、その自治体が何に力を注いでいるか分かります。そこで今回はより深く伊豆大島を知っていただけるように、【大島町のお金の使い道】について、伊豆大島在住の私が具体的に解説します。
伊豆大島のお金の使い道(歳入・歳出のポイント)
伊豆大島は伊豆諸島最大の島(総面積:90.76㎡、 東西9㎞、南北15㎞、周囲は52㎞)。人口は6,670人(令和7年5月末現在)。
東京23区とちがって、あまりお金に余裕のない離島の自治体なので、島民としては【大島町のお金の使い道】を知っておきたいですね☆
令和5年度決算報告 大島町の家計簿です
町民1人当たりにすると…
広報おおしま 令和6年11月号(P4)
1人当たりに使われた額:1,272,890円(前年:1,204,733円)
1人当たりが納めた町税: 137,295円(前年:136,463円)
※令和6年3月末現在の人口6,731人に基づき算出したものです。
伊豆大島の歳入・歳出のポイント(広報おおしまベース)



伊豆大島の令和7年度予算を見ると、自分で稼いだお金「自主財源」が【25%】しかないため、財政的に厳しい自治体ということが分かります。
そうした状況下で、予算の使い道(+金額)のうち大島ならではのものを含めいくつか具体的なトピックをご紹介します◎
・「水道事業」:1,515,118,000円
・「国民健康保険事業」:1,221,000,000円
・「介護保険事業」:929,000,000円
・「情報処理・IT化推進費」:542,722,000円
・「保育所の運営」:409,062,000円
・「後期高齢者医療事業」:276,000,000円
・「障害者への支援・福祉」:241,683,000円
・「学校給食の実施」:160,317,000円
・「温泉施設の管理」:156,837,000円
・「観光施設の管理」:114,014,000円
・「議会の運営」:79,258,000円
・「伊豆大島ミュージアム管理費」:41,226,000円
・「観光事業等の推進」:38,757,000円
・「伊豆大島ミュージアムオープニングセレモニー」:3,561,000円
・「伊豆大島ミュージアム電気自動車購入」:3,100,000円
(「大島旅客自動車(株)経営安定化事業」:7,500万円)広報に載せないことにした?
(大島バスが赤字を出した分を補助するための経費です。)
・「水産物展示販売施設の運営」:17,811,000円
水産物展示販売施設は「海市場」です。
・「行方不明者の捜索」:7,011,000円
・「自転車競技・イベント事業」:5,954,000円
・「追悼式の実施」:2,930,000円
・「かめりあ黒豚ブランド推進事業」:528,000円
伊豆大島の事業等一覧表



地方債現在高(借金額)
財政調整基金及び減債基金の令和5年度末残高は合計1,111百万円であり、令和6年度末残高は約230百万円減の881百万円となる見込みである。
一方借金である地方債現在高は、令和5年度末が8,434百万円、令和6年度末の見込みは8,002百万円と減少傾向にはあるものの、年間償還額は1,100百万円を超えており、財政運営に大きな影響を与えている。
財政調整基金及び減債基金の令和4年度末残高は合計1,101百万円であり、令和5年度末残高は約220百万円減の882百万円となる見込みである。
一方借金である地方債現在高は、令和4年度末が9,101百万円、令和5年度末の見込みは8,449百万円と減少傾向にはあるものの、年間償還額は1,000百万円を超えており、財政運営に大きな影響を与えている。
財政調整基金及び減債基金の令和3年度末残高は合計1,031百万円であったが、令和4年度末残高も同額程度となっており、予備資金は全国的にも低水準となっている。
一方借金である地方債現在高は、令和3年度末が9,831百万円、令和4年度末の見込みは9,191百万円と、ここ数年地方債対象事業が落ち着いていることから一時的に減に転じているものの、今年度以降に控えている大規模事業も複数あり、再び増額となる見込みである。
経常収支比率の推移
「経常収支比率」は、「財政構造の弾力性」の度合いを判断する指標の1つです。
収入に対して、人件費など削ることができない経費がどのくらい占めているかを示します。
これが100%に近づくほど、自由に扱えるお金が少なくなり、町が独自に進めたい政策にお金を振り分けることが難しくなります。

用語解説(歳入≒収入)
今回、解説する「歳入・歳出」の中で出てくる用語の中から、なじみのないものをまずはざっくり解説します◎
(分かりやすく「町」=孫、「都」=両親、「国」=祖父母、に例えてみました。)
<歳入>=【依存財源】+【自主財源】です。
【依存財源】=(「借金」や「仕送り」みたいなもの)
・町債(町が発行する地方債)=銀行等からの借金。一般家庭でいう住宅ローンのようなもの。
・都支出金=東京都からもらえるお金。裕福な両親からの仕送りのようなもの。
・国庫支出金=国からもらえるお金。裕福なおじいちゃん・おばあちゃんからの仕送りのようなもの。
・地方交付税=国からもらえるお金。裕福なおじいちゃん・おばあちゃんが親戚から集めたお金を、お金のない孫へ渡す仕送りのようなもの。
【自主財源】=(自分で稼いだお金)
・町税=町民が自分が住んでいる町に払う税金の総称。
~中身~
町民税=住民税のこと。
固定資産税=土地・家屋・償却資産を持っている人が払う税金。
町たばこ税=卸売販売業者等が町内の小売店にたばこを売り渡すときにかかる税金。たばこの小売価格の中に含まれているので、実際は消費者が負担。
軽自動車税=軽自動車・原付・トラクターなどを持っている人が払う税金。
入湯税=温泉などの入湯客が払う税金。
用語解説(歳出≒支出)
<歳出>=町の運営(福祉、産業、道路、教育等々)のため、幅広い分野に使われるお金です。
【カテゴリー(目的別)】
・総務費=全般的な管理事務のための経費(財政・財務管理や住民票の交付など。)。
・民生費=福祉関係。
・衛生費=予防接種やごみの処分など。
・農林水産業費=農業・漁業振興など。
・商工費=商業・工業や観光振興など。
・土木費=道路や公園の整備など。
・消防費=消防など。
・教育費=小・中学校や図書館など。
・公債費=借金の返済。
【番外編】歴代の大島町長
移住先・引越し先の伊豆大島のリーダー(=大島町長)がどんな方か気になりますよね。
これまでの選挙結果はこちらに掲載されていますので、もし良ければご覧ください。
大島町長選挙結果(2023年04月23日)※当選 75歳(男)新人(前町議)
大島町長選挙結果(2019年04月21日)※当選 63歳(男)現職
大島町長選挙結果(2015年04月26日)※当選 59歳(男)新人(前役場職員)
大島町長選挙結果(2011年04月24日)※当選 58歳(男)新人(前町議)
議員さんの活動の様子はコチラをご覧ください。
【番外編】昨年度との比較
昨年度と見比べていたいと思った方は、ぜひこちらをご覧ください◎
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まとめ
今回は東京都大島町をより深く知るために【大島町のお金の使い道】を解説しました。
同じ東京都でも内地と離島では色々と状況が異なりますが、今回の記事がこれからスタートする?スタートした?楽しい「伊豆大島ライフ」に少しでもお役に立てたら嬉しいです。
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