「東京島酒」と実は2つある地理的表示(GI)について、伊豆大島の島民が解説!

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2024年3月13日、国税庁長官から「東京島酒」が地理的表示(GI)に指定されました。
分かるようで分からない、地理的表示(GI)と、
今後、国内だけでなく世界的にも有名になっていく「東京島酒」をお伝えできればと思います。

2つある地理的表示(GI)の違いとは

地理的表示(GI:Geographical Indication)は、その地域ならではの特性を持つ産品の呼び名。
混在されがちですが、(1)農林水産物等の地理的表示と、(2)酒類(お酒)の地理的表示制度があります。

農林水産物等の地理的表示

出典:農林水産省「登録産品一覧」(令和6年8月27日)

農林水産省が所管。
登録された全国の産品は、令和6年8月27日現在:148です(検索サイトはコチラ)。
食肉だと「飛騨牛」、魚介類だと「下関ふく」、野菜 / 穀物類だと「夕張メロン」、果物だと「山形ラ・フランス」、加工食品だと「ちんすこう」等が挙げられます。

制度概要:地理的表示(GI)保護制度について(農林水産省:輸出・国際局)
根拠・ルール:特定農林水産物等の名称の保護に関する法律(地理的表示法)

GIで初めて菓子類が登録
農林水産省は、2024年8月27日、ちんすこう(沖縄県)をはじめとする農産物・加工品4産品を、地理的表示(GI)として登録しました。

酒類(お酒)の地理的表示制度

出典:国税庁「お酒の地理的表示(GI)を知っていますか?」(2024年3月版)
出典:国税庁「お酒の地理的表示(GI)を知っていますか?」(2024年3月版)
出典:国税庁「お酒の地理的表示(GI)を知っていますか?」(2024年3月版)

国税庁が所管。
登録された全国のお酒は、令和6年3月現在:27です。
2024年3月13日に「東京島酒」が指定されニュースになりました。

地理的表示の指定を受けたお酒について、
産地にとっては、地域ブランド確立による「他の製品との差別化」、
消費者にとっては、一定の品質が確保されていることによる「信頼性の向上」という効果があります。

また、正しい産地でないものや、品質が基準を満たしていないもの、さらには消費者が地理的表示を誤認するような商品は厳しく取り締まられることになります。

制度概要:酒類の地理的表示(国税庁)
根拠・ルール:酒類の地理的表示に関する表示基準を定める件

GI東京島酒KICK OFF!!
2024年9月11日(水)、東京国際フォーラムにて「東京島酒」の認知度向上のため、東京国税局主催による「GI東京島酒KICK OFF!!」イベントが開催されました。

「東京島酒」に関する報道

2024年9月12日)伊豆諸島の焼酎「東京島酒」を国がGI=地理的表示に指定 焼酎では九州・沖縄以外で初

2024年9月11日)【東京の酒で初のGI指定】伊豆諸島の焼酎「東京島酒」試飲会

2024年3月29日)伊豆諸島の焼酎「東京島酒」がGI指定/Izu Islands’ Shochu Tokyo Island Sake Designated as GI

2022年4月8日)都内産の焼酎「東京島酒」を世界に発信 目指せ「シャンパン」「バーボン」

蔵元

伊豆大島では谷口酒造さんが「御神火」というお酒を製造されています

まとめ

今回は「東京島酒」と実は2つある地理的表示(GI)について、島民として解説しました。

日本中、世界中に東京島酒を知ってもらえる未来がきたら嬉しいです!

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