東京の離島・伊豆大島(東京都大島町)の観光スポットといえば、「地層大切断面」を挙げる人が多いほど人気の場所◎
有名な洋菓子に似ていることから、通称:バームクーヘンと呼ばれ愛されています。
私も初めて目の前で見た時の圧倒的な迫力を今でも覚えています。
伊豆大島への旅行を計画中で観光情報を探し中の方・島に行きたいけど行けない方々へ、地層大切断面の魅力や雑学を分かりやすく伝わるよう、今回も写真と合わせて伊豆大島在住の私が具体的に解説していきます。
地層大切断面(バームクーヘン)!
伊豆大島は伊豆諸島最大の島(総面積:90.76㎡、 東西9㎞、南北15㎞、周囲は52㎞)。人口は6,870人(令和6年8月末現在)。
伊豆大島は日本ジオパークに認定されたエリア。ジオパークは、見どころ・景観(ジオサイト)が保護、教育、持続可能な開発のすべてを含んだ総合的な考え方により、1つに管理されたエリアです。
【伊豆大島ジオパーク】※4年ごとに再審査
・2010年9月:日本ジオパーク認定
・2014年12月:条件付き再認定(2年間)
・2016年12月:再認定
・2021年2月:再認定
「地層大切断面」は伊豆大島ジオパークの見どころ・景観(ジオサイト)でもあります◎
歴史
歴史系のお話が苦手な方はぜひ飛ばし読みをオススメします。
【観光スポット誕生のきっかけ】
昔、伊豆大島の中でも中部(野増)~南部(波浮港)は船で行ったり来たりすることが長く続いた時期がありました。
その後、1953年、道路を建設しようと山を削ったところ、巨大なシマ模様が出現。これが現在の「地層大切断面」の誕生のきっかけとなりました◎
【なぜ幾重にも蓄積された地層なのか。】
それは、過去約1万8000年もの間に何度も発生した噴火などによるもの。地質学者や火山学者の方々にとってもたまらなく魅力的な場所だそうです。
【なぜ平行ではなく波模様の地層なのか。】
それは、そもそも起伏があったところにかぶさるように噴出物が降り積もり蓄積されたため。いくつかピンポイントで地層が乱れているところは、地震や大雨などによる崩落が原因と考えられています。
ガードレールの謎 → 色の変更。
伊豆大島のリサーチのためにインターネットで地層大切断面を検索すると、ガードレールが白色の写真とグレー色の写真が出てきて、どっちが本物?って思いますよね。
これ実は、古い写真が白、新しい写真がグレーといった違いなのです。
土色(茶色系)の地層大切断面の前で写真を撮ると白色のガードレールの違和感がすごいということで、伊豆大島ジオパーク推進委員会が東京都(ココは【都道】のガードレール)へ要望し、2019年度から順次グレー色へと塗り替えが進みました。
ジオ菓子
伊豆大島の観光スポット「地層大切断面」を満喫するのに欠かせないアイテム、それがジオ菓子。
過去記事でも取り上げた「伊豆大島シャロン洋菓子店」が7年ほど前にバウムクーヘンの発売を開始し、観光のおともに欠かせないスイーツに◎
かなり地層感がリアルに再現されていて私も大好きな島のお菓子です。地層のカラーと合わせて記念写真を撮るなら、プレーン味がよりオススメですよ☆
トリックアート
2024年3月22日に岡田港に美味しそうなトリックアートが描かれました◎
バームクーヘンの他にも伊豆大島ならではの絵柄が描かれているので、岡田港にお立ち寄りの際はお楽しみくださいね。
自動販売機
2024年6月に自動販売機が登場しました。これまで大島を一周する際に、元町地区から南部へ行く途中に飲み物を手に入れられる場所が少なかったので、とてもありがたいですね。
サイクルラック
伊豆大島は「サイクリストの聖地」を目指している町(東京都大島町)でもあります◎
2022年度には地層大切断面のはじっこ(元町エリア側)に写真のようなサイクルラックが設置されました。ラックのカラーはガードレールの色と同様に景観に配慮されたものになっているので、ぜひ利用してみてくださいね。
まとめ
今回は伊豆大島の人気観光スポット【地層大切断面のガードレールの謎】を中心に解説しました。
こうした歴史、雑学などを知った上で観光すると満足度がアップすると思います☆
この記事が伊豆大島を旅するときのお役に立てたら嬉しいです。
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